« これは面白かった | Main | 見た目はお汁粉を飯にぶっかけたみたいだけれどバカウマ »

良くも悪くも基地外ビジョン満載で教育的に悪い映画

映画『崖の上のポニョ』公式サイト

注意!今回はいくつかネタバレ含むので、未見のかたは覚悟して読むべし!

―「今日は仕事が早く終わったということもあってレイトショーに行ってきたわけですが」

破「しかし、ジブリブランドって凄いね。結構入っていたし」

―「親子連れもいましたね」

破「ガキは早く寝かせろっての。昼間行けよな」

―「それにしても宮崎駿(フルネームが一発変換出来るってどういうことだよ!)作品は久々だということで」

破「『もののけ姫』以来だから10年ぶりになるのかね?あれに過剰に期待して、アレって思ってから劇場でもテレビでも、見てないんだよ」

―「宮崎駿は80年代までってのが、席亭は力説してますからねえ」

破「コナンは以前、スカパーで一気に放映してたのを一晩中みてたし、ラピュタもテレビでやれば見ちまうしな」

―「今回は久方ぶりに見てどうでした?」

破「いやあ、映画が終わった瞬間、隣にいたカップルの女の方がさ、『素敵!』っていったんだけど、思わず『エエッーーーーーッ!?』って声が出そうになったもん(苦笑)」

―「ま、ツッコミが沢山入るところは、町山さんや笑点に出てない方の宇多丸師匠が指摘してた通りでした

破「ある意味それを確認しにいったところもあるんだけど(苦笑)序盤のガキ乗せて軽でドリフトしまくる意味がさっぱりわからない。リサは運転が上手いというように見せたかったのかね?」

―「中盤の嵐のシーンでの動きと同じ印象ってのはどうなんでしょうね?」

破「あのさ、本当に運転が上手いってのは、同乗してる人にストレスがかからないことをいうの。だからリサって女がただのガサツな馬鹿女にみえちゃって全く彼女に感情移入はできなかったよ。駐車中の車にガキ置いて、熱中症で殺しちゃうタイプのさ」

―「そこまでいいますか」

破「それと、ガキに呼び捨てにされてOKな民主馬鹿親っぷりが気持ち悪くてねえ。こんな過剰民主馬鹿映画のどこが素敵なんだか、教えてくれよ!ってその女に聞いてみたかったよ」

―「あ、やっぱりそこが気に入らないと」

破「ラストシーンのあと、例の耳について離れない主題歌とともに、エンドクレジットが映るんだけど、普通キャスト、スタッフ、とか分かれているじゃん。それが全くないの」

―「名前だけが五十音順で出てくるんですよねー」

破「町山さんは、脚本、宮崎駿以外が書いたら絶対通らない、そういう意味で非常に権力的だって指摘してるんだけど、そのくせこういうところで『民主的ですよ』感を出しているじゃん」

―「(笑)」

破「なんかかけっこで順位がつくのはよくないから、みんなお手手つないでゴールしましょうねー、みたいな偽善臭さ満載だから素敵なのかね(笑)」

―「たしかにストーリーを振りかえってみると、世界の終わりっぽい感じが中盤にきて、終盤に盛り上がりがありませんでした」

破「ひょっとしたらポニョと宗助がくぐる試練、これも一体どこが試練なのかさっぱりわからないんだけど、あれがクライマックスだとしたら、頭おかしい(笑)」

―「ワルキューレの『騎行』モドキが流れるところは何なんだってな(笑)」

破「あれだって何しに家に戻ったのかわからないし、ラーメン食ったあとでなんで戻るのかわからないもの」

―「ほんとうにインスタントラーメン食いに帰っただけじゃんて感じでした。ただ映像的には狂った感じがしてて、いいと思いましたね」

破「ポニョの母親が出てくるシーンは、俺は綾波レイに見えて仕方が無かったけどな(笑)」

―「劇場版の(笑)」

破「それにしても、本当に吾郎の尻拭いはできたのかな?そこが気になるな」

―「どうなんでしょうねえ。DVD売れりゃ大丈夫でしょうけど」

破「最後に一言。所ジョージはもう声優仕事はやめろ!周りも止めろ!]

|

« これは面白かった | Main | 見た目はお汁粉を飯にぶっかけたみたいだけれどバカウマ »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

Comments

書き込み有難う御座いました。

この作品、実は既に観に行きました。レビュー記事も書き終えており、後は何時アップするかのタイミング待ちという状態。詳細はそちらを見て戴くとして、要するにこちらで指摘されている事柄とかなり重複しております。最も言いたい事も、こちらの最後に書かれているのと全く同じ(笑)。ハッキリ言って、“彼”が登場する度に白けてしまう自分が居ました。かなり退屈している子供も散見されましたし。

P.S. 生え抜き投手を潰して来た事に関して、件の本では反省の思いをノムさんは書いていました(笑)。

Posted by: giants-55 | August 02, 2008 at 01:10

観にいこうかどうしようか迷うぅ!

そもそも「ゲド戦記」(吾郎さん作品)が
あんな評価にならなければ引退していたはずです。
それを「やはりジブリは駿さんでなければ・・・」とひっぱりだした出版社、テレビ局、広告代理店など
もう商業映画に足をつっこみすぎましたね。

ベネチアで北野、宮崎、押井という
かつてあった日本映画の姿を基礎に作りつつある進化させているひとたちなのに
国内ではどちらかといえばインディペンデント扱い(悪く言えば日本映画界のアウトロー?)が常にノミネートされていることは
「東方の島国の異端な常識」が通用しなくなってきているのかもしれませんね

たしかに
ベネチア→芸術(アーティスティック)
カンヌ→商業(ショービジネス)
そんな棲み分けもあるみたいですけど・・・

Posted by: 希美 | August 02, 2008 at 08:41

正直長島一茂がいる時点で「おいおい宮崎先生~」となってしまって見に行くつもりはほぼありませんでしたが、これを見ていると更になくなりそうです(笑)
あの歌は確かに印象に残りますけれど、最近のジブリ系は印象重視になってしまったんですかね。

名前の五十音順って民主的というよりも、誰がどの仕事やってたのかというのを明らかにさせない責任放棄主義なやり口にも見えてしまいます。
あ、でも、民主主義はもともと責任放棄なものでした(笑)

Posted by: 川の果て | August 02, 2008 at 17:06

giants-55様

それはそれは、UPを楽しみにさせていただきます。

>彼”が登場する度に白けてしまう自分が居ました。かなり退屈している子供も散見されましたし。

彼は資産家なんだから、自分が損するような仕事する必要がありません。それと今回は子供の為に作ったというならば、彼を起用しちゃだめです。『トトロ』の糸井重里が光ったのは、彼だけが素人で、それがお父さんのキャラとシンクロしたからで、今回の顔立ちが濃い、時代がかった台詞回しの多いフジモト(細川俊之にやらせろという町山案は的確!)は完全にミスマッチです。

希美様

いやいや、是非御自分の目で見てくださいな。いきなり広告代理店、出版社、テレビ局などの名前がズラズラ並びますが、それだけのところから金を引っ張って、この脚本をOKさせるのは(それだけこいつらの目が節穴だという証明にもなりますが)今や宮さんにしか出来ません(笑)

絵については、流石宮崎駿と思わせる動きもあるので、そこを中心に見るのが良いと思います。考えてみりゃデビュー作『ルパン三世 カリオストロの城』や出世作『風の谷のナウシカ』だって、物語の整合性がないのに楽しめたんですから。

川の果て様

長島一茂の出てる場面はそんなに多くないのでノー問題です(笑)ポストマンや沢村栄治(アストロ球団)までやった男の怪演を堪能してくださいな。


歌で持っていくっていうのはある意味で正しいやり方です。やれタイアップだなんだで、ミスマッチな主題歌くっつけて平気な映画作家よりはなんぼかましです。

Posted by: 破壊王子@席亭 | August 02, 2008 at 23:12

書き込み及びトラックバック有難う御座いました。

ネット上の評価が概して高いので、あそこ迄低評価を下してしまうと猛バッシングを食らうだろうなあとビクビクし乍ら書きました。本当はこちらで書かれている位のバシッとした指摘をしたかったんですけどね(笑)。

まあアニメですから、突っ込み所が多くても面白ければオールOKなのですが(そもそも金魚とは断っていないものの、どう見ても金魚のポニョが何故海に居るのか(笑)?)、如何せん肝心なストーリー&絵が自分的には駄目でした。

絶対譲れないのが、声優としての所ジョージ氏の駄目駄目さ。あれはもう救いが全く無いと思うんですけどね。

Posted by: giants-55 | August 06, 2008 at 21:11

giants-55様

あんなにオブラートで包まなくてもよかったんじゃないですかね?

彼は天才的なアニメーターです。そこは誰がなんと言おうと断言できます。倅とは数段ランクが違うのです。

もうすぐ私の住む街では、「パンダコパンダ」がリバイバル上映されます。
そういえば、貴ブログに、ナウシカもラピュタももののけ姫も見てないのに文句いうなという、極めて民主的ないちゃもんを付けてきた人がいましたが、彼はどうなんでしょうねえ(ニヤリ)

Posted by: 破壊王子@席亭 | August 09, 2008 at 12:53

王子様こちらではおひさしぶりです。

うちの金魚はフジモトっつー名前なんです。
ましゃか宮崎監督が私のブログを見てたとは思えませんが(あたりまえですよねー)妙な気分でみたんですよ、この映画。
だからってわけではないが、もう少しちゃんとした人に声を当てて欲しいなぁって・・・(T_T)

Posted by: おりがみ | August 23, 2008 at 22:28

おりがみ様

細川俊之とか、野沢那智とか、ああいう感じの人がやるべきでした。
いっそシロートならば、それこそ藤本敦士でもやらせりゃいいんです(笑)

「子供の為」という言葉がエクスキューズに使われているんじゃないのかっていうのが、ずーっと拭いされずにいます。

たとえば水道水のシーンにはもう一つ疑念があって、魚を人間がいきなり手づかみにするのって、魚が人間の体温でヤケドしちゃうんですよ。これは釣りをしてる人で、特にキャッチアンドリリースをしてる人なら基本です。

それで環境とか子供の為とか言われてもちょっと違う。アニメだからとか映画だからという言い訳はかえって駄目で、そういう細かいディテールを積み上げてリアリティを描いてきた人なんですから。

大きなアクションシーンの裏では、人は死んだり大怪我したりする。

これをずーっとやってきた人なのに、今回あれだけの災害があったのに出てきた人が能天気すぎます。それで所ジョージが棒読みで「世界の終わりがくる」なんて言ってる世界に、どうやってのめり込めるのか?

この映画をストーリーから絶賛してる人がいることが、私は信じられないのです。

ですからおりがみ様達、保育や教育に携わる人にとっては迷惑な映画なんじゃないでしょうか。

Posted by: 破壊王子@席亭 | August 24, 2008 at 10:20

テレビでやってたとかビデオで見たといって間違ったやり方をしちゃうのは大人でもありますからね・・。

「あれはうそっこなの」と言ってあげないといけないケースが満載の映画です・・ポニョ。

>藤本敦士
そ・・それは・・・出来れば野口さんがいいなぁ。低音の魅力。

Posted by: おりがみ | August 24, 2008 at 23:36

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/65725/42034982

Listed below are links to weblogs that reference 良くも悪くも基地外ビジョン満載で教育的に悪い映画:

» 「崖の上のポニョ」 [ば○こう○ちの納得いかないコーナー]
2年前の記事「ゲド戦記」でも触れた様に、スタジオジブリが手掛けた作品で実際に見た事が在るのは「となりのトトロ」に「火垂るの墓」、「おもひでぽろぽろ」、そして「ゲド戦記」の4作品のみ。「火垂るの墓」は大好きで何度か見たが、その他は1度っきり。大体これ等の作品で映画館に足を運んで観たのが「ゲド戦記」だけなのだから、ハッキリ言ってジブリ作品には全く思い入れが無いと言っても良い。「ゲド戦記」の出来が余りにも酷かった為、「ジブリ作品を観に行く機会はもう無いだろう。」と思っていたが、あの“麻原彰晃マーチ”(動画... [Read More]

Tracked on August 06, 2008 at 02:49

» 崖の上のポニョ [ともやの映画大好きっ!]
【2008年・日本】試写会で鑑賞(★★★★☆) 「ハウルの動く城」以来、4年ぶりとなる宮崎駿監督のオリジナル最新作。 崖の上で暮らすリサ(声:山口智子)と5才になる宗介(声:土井洋輝)の母子。父親の耕一(声:長島一茂)は、船の航海士で留守をしている。ある日、宗介は崖の下の海で、一匹の金魚(声:奈良柚莉愛)と出会う。宗介は指の怪我を治してしまった不思議な力を持つ金魚を、ポニョと名付ける。そんなポニョを連れ戻そうと、父親のフジモト(声:所ジョージ)が海からやってくる。宗介のことが大好きになり、人間に... [Read More]

Tracked on August 06, 2008 at 23:00

» 崖の上のポニョ [描きたいアレコレ・やや甘口]
ポニョポニョポニョ♪それはポニョに逢いたくなる呪文の言葉(笑) 『ポニョポニョポニョ♪』と、つい歌ってしまう私。 『あっ、この歌、... [Read More]

Tracked on August 07, 2008 at 09:06

» 【2008-170】崖の上のポニョ [ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!]
人気ブログランキングの順位は? 生まれてきてよかった。 [Read More]

Tracked on August 11, 2008 at 23:37

» 崖の上のポニョ [金言豆のブログ ・・・映画、本について]
いや〜耳について離れませんあの主題歌のフレーズ。 ポ〜ッポポポポポポ〜ッポ〜、ポ〜ッポポポポポポッポッポポッポ〜♪ 全国で8千万人はや... [Read More]

Tracked on August 14, 2008 at 17:08

» 親子の距離感 [ば○こう○ちの納得いかないコーナー]
先日観た「崖の上のポニョ」には極めて低い評価を下したものの、あくまでもこの作品が個人的には合わなかったという事。スタジオジブリの作品全てを、又、宮崎駿氏のこれ迄の業績を完全否定するものでは全く無い事を改めて此処に書かせて貰う。「火垂るの墓」は何度も見たし、一度しか見ていないものの「おもひでぽろぽろ」のテイストは自分に合っていたし。 そんな自分には肌合いの合わなかった「崖の上のポニョ」だが、観ていて「何だかなあ・・・。」と感じたのは、主人公の少年・宗介(5歳)が自分の親を「リサ」とか「耕一」と名前で... [Read More]

Tracked on August 17, 2008 at 08:00

» 崖の上のポニョ [シネマ大好き]
この夏はこれ、と決めていたのになかなか観なかった映画にやっと行ってきました。宮崎駿の最新作「崖の上のポニョ」。 始まるなり、お話そのものに入り込めず、やたら気がついたのはこれまでの宮崎アニメを思い出させること。まず、ポニョは半魚人の時は「千と千尋の神隠..... [Read More]

Tracked on August 30, 2008 at 10:36

« これは面白かった | Main | 見た目はお汁粉を飯にぶっかけたみたいだけれどバカウマ »