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それでもリングを積んだトラックとボーイズを乗せたバスは今日も旅を続ける

訃報を聞いたのは土曜日から日曜日に変わるか変わらないかのスポーツニュース。

破壊王の時も理不尽大王の時も、ジャンボや東洋の巨人、プラムの時だってそうだった。
他の著名人の訃報とは受け取り方が違う。

訳知り顔の奴等が好き勝手な事を言うだろうけど、そんな屑共に返す言葉は『底が丸見えの底無し沼』の説明が出来ないならスッコンでろっての。

プロレスは怪しげだから新興格闘技に人気を奪われたとか、与太言うな。

元大リーグのスラッガーや俳優がいきなり第一線のファイターと闘えるリングには何故か目を瞑るくせに。

そんなアホ達のことなどとは一切関係なく、今日も明日も明後日も、日本の至るところでボーイズ&ガールズは頭から落とし落とされ、鉄条網に落とし落とされる。

それが仕事だし、それしか出来ない奴等もいるからだ。

先週の土曜日から映画『レスラー』が公開された。

俺の住んでる街ではまだスクリーンでは見られない。


ただどういう精神状態で観ることになるのか全くわからなくなった。


俺に出来るのはこんなことはこれが最後になって欲しいと祈るだけだ。もちろん自分も含めて。


合掌

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今年のオスカー8冠は伊達ではない。歴史的にも意味がある

『スラムドッグ$ミリオネア』公式サイト

注意 多少のネタバレがあるから未見のやつは映画館にいってから帰ってこい。糞貯めに落ちないように気をつけろ!

―「今年のアカデミー賞は日本では『おくりびと』ばかりが騒がれましたけど、一番の話題はこの映画が8タイトルを獲ったことなんですよね」

破「『おくりびと』は良い映画だと思うし、おれも褒めたけどさ、手放しで激賞っていうほどとは思わないよ。こっちが霞んだとしたらいい迷惑ってもんさ。それに首都圏に比べて2ヶ月遅れってのもむかつくぜ」

―「一昨日のレイトショーでしたが、地方の夜間としては入っていた方でしたね」

破「カップルが結構いたね。『GO○MON』よりはデートムービーには向くと思うし」

―「いきなり主役が肥溜めに嵌って糞まみれになりますけど(笑)」

破「子供時代な。それとお母さんが異教徒に撲殺されたり、ちょっとショッキングなシーンもある。だがそれで気まずくなるようなら、その程度の二人だってことよ。余命なんとかでもいって泣いてりゃいいんだ」

―「しかし『クイズ$ミリオネア』って良く出来たクイズショーなんですねえ。感心しちゃいました」

破「たしか世界中で放映されてるけど、どこの国でも司会者はみのもんたっぽい人がキャスティングされてるんだってな」

―「つーか、みのが似てるというべきなんですがね(笑)監督のダニー・ボイルは『トレインスポッティング』の一発屋扱いされてましたけどね」

破「クイズの進行と、不正を疑われたジャマールの人生と取調べがクロスオーバーしながら進んでいくんだけど、問題の答えを無学なスラム育ちの若者が、何故知っているのか?多少ご都合っぽいけれど、それは別にOKだと思ったな。ツジツマ合わせなんかどうでもいいとすら感じさせるスピード感がある。それと説教臭さが極めて薄い。キリキリ監督にはこういうテイストは無理だろう」

―「ラスト近くの、あのどうしようもない兄貴の行動はどうでした?ちょっとどうかと思ったんですが」

破「あそこで突然良い人になるのはねえ。動機というかキッカケがもう少し描かれていてもいいとは思うね。それ以外はわりとこいつは何がしたい、っていうのはちゃんとわかるから」

―「それにしてもハリウッドでも高い評価を得ても、映画に出てた子役達の生活は相変わらずっていう現実もまたキツイですね」

破「住んでる家が不法建築ってことで取り壊されたり、女の子が売られそうになったとかニュースになってたな。映画でも子供を搾取する悪ーい大人が沢山出てくる。一応退治はされたけど、未だにそういう現実があるんだな」

―「100ドル札のくだりも笑ってしまいましたね。アメリカの象徴ってことで」

破「まあニュースの件はともかく、『貧困がー』とか『搾取とはー』とか、縁者に演説させないでも、ちゃんと伝わるし、硬い社会派でなくきちんとした娯楽映画としてまとめているのは良い。インド映画へのオマージュとして踊りもあるしな」

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『またつまらぬ映画を観てしまった…』『こんな駄作を撮るのは最後だと誓え!』

注意。以下ネタバレを含むが地雷を踏みたくないという老若男女は読んでもかまわぬ。

映画『GOEMON』公式サイト

―「鳴物入りで公開されたわりには寂しい入りでしたね。内容もまた寂しいものでしたが」

破「CGのホタルが飛んで、そのまた先にはCG丸出しの、無国籍なお城。で、四方八方から花火があがる。ゲームのオープニングにしちゃあありきたりじゃねえの?で。CG丸出しの景色を上から眺めて『絶景、絶景』っていいギャグだよな。おまけに六平直政の役名が『紀伊国屋文左衛門』だろ?もう歴史物だと思うのは止めたって」

―「ガハハハ(笑)」

破「いやあ、本編が始まる前に、ポテト全部食い終わっててよかった。途中で何回も噴き出したもの。時代劇風なのにまともな丁髷姿の人物がいない。まああ世界陸上のMCとか、今年の大河ドラマの主役みたいに、おかしな髷姿を見せられるならいっそ無しにしちゃうというね。新しい表現だと思っているんでしょ(笑)楽市楽座だからカリスマ美容師がいる美容院がどこにあるか探そうとしちゃったよ」

―「それにしても紀里谷監督、『カリオストロの城』好きなんでしょうねえ」

破「五右衛門が使ってたねえ。ワイヤーじゃなくて鎖みたいだけど、あんなに長い鎖重くて持てないだろ」

―「え?この世界の忍びって超人じゃないんですか?若しくは監督がでっかいコントローラーで動かすゲームキャラクターでしょう。まるでスーパーマリオみたいなジャンプでしたから、だから問題ないんですよ」

破「じゃああんな小道具なんかいらねえじゃん。最初から超能力でピュンピュン跳び回ってりゃあいいんだよ。それと城で江口洋介と対面する広末涼子、あれもクラリスとルパンの対面シーンの影響アリでしょ?それと後半で城に乗り込んでいって刀一本建造物を破壊するはチェ・ホンマンを大切断しちゃうあれは十三代目石川五右衛門だろ?どう見ても斬鉄剣だし。で、結局のところ江口洋介は何がしたかったんだろうね?さっぱりわからない」

―「なんででしょうね。あれだけ超人的な能力があるのに、大沢たかおが処刑されるのは見てるだけですもんね。せめてガキだけでも助けりゃいいのに」

破「『パンドラの箱』の話を知ってるくせにな。子供って希望のアイコンとしては一番わかりやすいじゃん。とにかく、これも多くの人が語っているから手短に済ませるけど、やれ搾取される民衆とか、格差が広がる社会だのという御託を並べるくせに、貧民から成り上がったとされる秀吉(奥田瑛二)や三成(要潤)はぼろ糞にけなすし、嫌なやつに描かれている。で、ハイソな出身の家康は扇子で肩叩かれて御終いだろ?『映画秘宝』でも指摘されてたけど、選民思想バレバレじゃん。それで強くなれだの復讐は望まないだの、血を流すのはいつも民たちとか、権力がどうとか、監督はそこが語りたいんでしょ?でもそういうのは全部台詞というか説教タレテ済ますって、やり方としてはセンス無しだよ」

―「『CASSHERN』に比べたらずいぶんマシになったらしいですけど(笑)」

破「宇多丸師匠も語ってたけど、熱意だけはあると思う。少なくともこの夏公開される、長編漫画原作を映画化した第3章の監督に比べりゃね。でも熱血バカって始末に悪いってのもまた確かなんだなっていうことの再認識でしかなかったよ」

―「ボンボンの道楽の域は超えられませんでした」

破これも十三代目五右衛門の台詞だけど、修行が足りないね。あきらかにさ」

追記

信長を中村橋之助(梨園の人で三田寛子の旦那)、秀吉を奥田瑛二っていう配役もなにか意図があるのかもしれない。伝統芸能出身者と、売れない時期は嫁さんに助けられた叩上げの役者っていうことでさ。

あと福田麻由子は良かったね。背負わなくてもいい不幸を背負う少女を一人で請け負う役は今や彼女の独壇場だ。芸域が狭まらないことを祈る。

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